都市部における交通課題調査の結果とCREWサービス運営について

日頃より弊社が運営するモビリティ・プラットフォーム『CREW』をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
2019年2月1日にメンテナンス終了及びサービス再開のお知らせの中で記載しておりました「都市部における交通課題調査」について、 調査を委託しておりました紀尾井町総合研究所より結果をご報告いただきました。

以下、紀尾井町総合研究所の調査結果より


A)2万人を対象にしたインターネット調査のサマリー (有効回答数予備調査39,779s/本調査20,600s)

【都市部課題について】
・ 都市生活者の約半数(46%)が外出時の移動に、不快感や不便さを感じている。
・ それらの人々が移動に不快感や不便さを感じるのは、「自宅から最寄り駅までの移動」(43%)、「買い物の行き帰り」(38%)、「勤務地・学校から最寄りの鉄道駅までの移動」(32%)といった日々の生活に欠かせない移動の状況が上位に並んだ。
・ それらの状況への対処として「不快だが、我慢して移動した」がほぼすべての状況でトップ、「徒歩で目的地まで行った」が続いた。

【互助モビリティサービスへの期待】
・ 互助モビリティは認知、利用ともにかなり低い。
・ 安全対策がしっかりなされた前提で、互助モビリティには「公共交通機関が止まったとき/ないとき」の補完的役割が期待されている。

B)CREWサービス利用者への調査サマリー (有効回答数636s)

【利用実態】
・ CREW乗車理由は「公共交通機関がない時間帯でも利用できるから」(59%)、「気軽に利用できるから」(54%)
・ CREWを使い始めてから「時間帯や場所を気にせずに、外出するようになった(56%)」といった回答があった他、CREWを使い始めてからタクシーを使うようになったという回答が全体の1割あり、CREWでの移動習慣がタクシー利用を活性化している様子も伺える。

【互助モビリティサービスへの期待】
・ 「公共交通機関がない早朝や深夜などに移動手段が増えて便利になること」が71%と非常に高く、現在の交通手段に対する補完的役割としての期待が高い。


本調査は、サンプル数20,000という規模の大きな調査であったため、弊社では今後この調査内容をより細部まで精査し、 互助モビリティに対して都市部生活者が期待する役割を果たすことができるようなサービスとしていくべく、あるべき姿を模索して参る所存です。

今後都市部については、本調査にて収集できたデータを外部データとも突き合わせをし、利用者のニーズや実態把握をするとともに、何よりも 各種公共交通事業主の皆さまとしっかりと対話をすることを前提に、互助モビリティのニーズが高い場面を見極めながら運営していくことを予定しております。

具体的には、「公共交通の補完を目指す」というこれまでの企業理念を基本としながら、利用者のニーズに照らしてサービス提供時間帯を変更したり、 CREWの理念に沿わない形で利用されることがないようこれまで同様利用者への法令遵守を徹底し、場合によっては利用者を限定すること等も視野に入れて参ります。
なお、今後の事業展開そのものについては、Local Mobility Projectを基軸とした地方部でのニーズの開拓及び事業開発を中心としていくことを考えております。

(直近の与論島那須エリアに関するプレスリリースに関しても、ぜひお目通しください。)

最後になりますが、ユーザーの皆さまと公共交通事業主の皆さまにお伝えさせていただきたいことがございます。

【ユーザーの皆さま】

CREWという新しいサービスをご理解、ご利用いただきまして誠にありがとうございます。
以前、弊社よりCREWはタクシーではございませんというメッセージをお送りさせていただきました。突然のご連絡に驚かれた方も多いと思います。
CREWは、「ドライブシェア」という新しい概念のサービス形態であり、一般的な交通手段とは少し異なります。私たちはこれからも皆さまに、CREWがどういったサービスでありどういった世界を目指していきたいのか、発信していきます。
私たちの考えをお伝えしていく以外にも、サービスの理念を私たちの代わりに発信してくださるユーザーの方々の姿もお伝えできるよう、先月よりCREWブログも開設しました。
CREWパートナーの皆さまがどういった方々、CREWライダーの方々がどういった想いでご利用になられているか、そして私たちのビジネスパートナーの皆さまがどういった経緯でCREWを導入してくださっているか、 実態を少しでもお伝えしていけるよう努めてまいりますので、ご覧いただけますと幸いです。
一緒にCREWコミュニティを創り上げていきましょう。

【公共交通事業主の皆さま】

全国各地で私どものお話を聞いてくださり理念に共感いただいておりますすべての方々に、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
また同時に、私たちの配慮不足や説明不足によって困惑させてしまったり、ご懸念を抱かせてしまっている方々もいらっしゃると認識しております。
CREWは、日本ならではの助け合いの精神を、テクノロジーに乗せてより広げていくことができればと想い、創り上げてきたサービスです。
サービスを始めた当初から変わらない私たちの事業方針は、「公共交通を補完すること」です。
昨今、課題が深刻になっている地方部は勿論ですが、今回の調査でも少しずつ分かってきた都市部生活者のニーズを正しくとらえ、都市部の交通課題も解決していけたらと考えております。
私たちは、地方部であれ都市部であれ、私たちの想いや生活者・利用者から得た客観データだけを元に事業運営に係る判断をするものではございません。
公共交通を補完するという役割を完遂するためには、

皆さまと対話をし、
皆さまからのご意見や想いを頂戴し、
私たちがどのようなサービスをどのような想いで運営しているのか、
どのように公共交通を補完したいと考えているか、きちんとお伝えすること。

そうしたことが最も重要だと考えております。

小さな企業ゆえ、時間がかかるかもしれません。
しかし、関係するすべての交通事業主の方々のもとに必ずお伺いし、
きちんと対話ができるよう、努めてまいります。
何卒、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2019年7月2日
株式会社Azit代表取締役 吉兼周優